熟練した職人が真心を込めて一丁一丁刃付けをしています。髪の毛の伸びる方向の逆向きにこの刃を上手にあてると、髪の毛が裂ける程ですから、その切れ味には驚きです。トマトもこの包丁の重みで力をかけずに綺麗な切り口で切れてしまいます。さらにトマトを半分に切って、まな板の上に置き、トマトを手で抑えずに横から水平に薄くスライス出来る程です。この切れ味に慣れてしまうと、切れない包丁で料理はもう耐えられなくなるでしょう。切れない包丁は時間も気も労力も奪い、切り口が雑になり味も損ないます。毎日使用するものが良い道具なら、時間を効率的に用いることが出来ます。
心材の刃はV金10号(VG10)(またはコバルト合金鋼)が使用されています。一般的にモリブデン鋼、モリブデン・バナジウム鋼、特殊鋼、硬質ステンレス、特殊ステンレスと記載されているものよりも高級な材質です。切れ味、切れ味の持続性が上です。
この材質はモリブデン、バナジウムだけでなくコバルトも含まれており、耐摩耗性、靭性、硬度の点で刃物鋼としての最適な条件を備えた高級ステンレス刃物鋼で、プロも使用しています。ステンレスですので、ステンレスではない包丁のように錆を気にする必要がありません。モリブデンとバナジウムが添加された医療用メスがよく切れるのはよく知られていますが、さらにコバルトが添加されているため、さらに硬くて鋭く、切れ味がさらに持続します。つまり研ぐ回数を減らしてくれますので、メンテナンスが容易です。仕事で大量に食材を切る中で、すぐに切れ味が落ちてしまうなら、仕事もはかどりません。
刀の伝統を受け継ぎ三層構造になっており、刃を挟んでいる側材は、刃のVG10よりも柔らかいステンレスが使用されているため、非常に研ぎやすい構造となっています。固い刃の面積が少ないためです。またV金10号は下位ランクのモリブデンバナジウム鋼よりも研ぎやすい鋼材です。
ハマグリ刃という緩やかなカーブを描いた形状が食材に食い込みやすく、また強度を持たせた最適な形状になっています。安い包丁との違いの一つです。切り離れもよくなります。軽い力で食材にスッと刃が入り、鋭い切れ味の重要な要素です。
刃厚の薄さは2mmで鮮烈な切れ味に寄与します。数ミリ違うだけで、切るときの感触が異なります。海外製の包丁が鋭くない理由の一つは分厚さがあります。
海外で製造した「日本ブランド」の包丁であっても、焼き入れの問題のため、いくら研いでも鋭い刃がつかない不良品がありますし、そうしたお店は専門店ではないため、それが不良品かも分からず返品不可となり得ます。更に鋼材の質のため切れ味がすぐに下がり研いでばかりという問題も生じます。さらに刀身が厚かったり、ハマグリ刃ではないため大きな力を要したり、重すぎて疲れることもあります。ハマグリ刃でないと最初は切れても研ぎ直したら急激に切れなくなる現象が起きます。
適切な焼入れは包丁に命を吹き込む重要な工程です。刃かけのしやすさを左右し鋭さの要素につながります。季節によって炉の温度や投入時間が異なり、非常にノウハウと緻密さが必要です。まさに刃物の五大産地 燕三条市の藤次郎の技です。適切な焼き入れがされないと、海外の包丁のように研いでも文字通り"刃が立たない"、つまり鋭い刃が付けられないという事例がある程です。(例えば同じV金10号でも海外で焼き入れしたものは、焼き入れがあまりにも酷いと日本の刃物業界では評判が悪いです。 )
柄は握りやすいトルネード模様が施され、見た目の美しさだけでなく、滑りにくさを追求しています。中空のハンドルは刀身との重量バランスを考え、サイズごとに板状の重りを内蔵しており、絶妙なコントロールを可能にします。 ステンレス製ハンドルですから、長くご使用頂いても柄の腐蝕や破損とは無縁で、木柄のように接合部や隙間が存在しないので、バクテリアなどの侵入、繁殖を防止し、熱湯消毒も可能で、衛生的です。
プロ用に開発されている質や切れ味を持ち、さらにメンテナンスも容易なこの包丁はさらに料理を楽しくしてくれること間違いなしです。道具にこだわりのある方、料理好きな方、料理教室に通っておられる方、そしてご家庭でも是非お勧めです。
※こちらの三徳包丁と同じシリーズのペティナイフ120mmとのセットをご希望の方は、下記のページをご覧ください。
TOJIRO PRO 包丁 セット 三徳 ペティ 日本製 オールステンレス 藤次郎 プロ V金10号 コバルト合金鋼割込 ギフトラッピング無料 プロ仕様
※ 研ぎ直しはメーカーにて研ぎ直しを有償で行っておりますので、購入後のメンテナンスもご安心いただけます。その際のお手続きはメーカーのウェブサイトからお申し込み下さい。
またご自分で研ぎ直す自身のない方でも砥石を使用して研げる「トグリップ」という補助器具も販売しています。シャープナーよりも鋭く、切れ味の持続性をお求めの方には砥石で研ぐのがお勧めです。
下記のリンクをご参照ください。
包丁研ぎホルダー 藤次郎 TOGRIP ブルー
包丁研ぎホルダー 藤次郎 TOGRIP ピンク
包丁研ぎホルダー 藤次郎 TOGRIP ブラック
砥石 NEW CERAX CR-3800 3号型両面砥石 #1000/3000
※トマトが最初から切れないなど、切れ味が悪い場合は無償で再刃付けを行っておりますので、メールや電話にてお問い合わせください。
創業当時からこだわり続けた「最高の切れ味」を、その価値を認めてくださる方々に、料理する喜びとともに実感していただきたい。それが藤次郎の願いです。
藤次郎がある新潟県燕市は「燕三条」の名で知られる金属加工産業集積地です。江戸時代初期に和釘の製造が始まって以降、刃物・ヤスリ・鎚起銅器・彫金・洋食器などが作られるようになり、輸出も盛んに行ってきました。
得意とする技術は燕市の地域性を活かした「抜き刃物」です。抜き刃物は、金属板から金型で打ち抜いて成形を行うため、安定した品質と効率良い生産性が特長です。
機械によってある程度の効率化が可能であるとは言っても、やはり最後の決め手になるのは職人の腕や勘です。
人が手で直接触れて使う道具だからこそ、ものづくりの根底であるつくり手の技術を尊重し、藤次郎ではすべての工程において職人が納得いくまで目を配らせています。
伝統の技と現代の工業技術により、日本のみならず世界からも高い評価を得てきました。藤次郎は、日本でも数少ない一貫製造の庖丁メーカーです。
藤次郎のシンボルマークは、富士山が4つ組み合わさってできた形をイメージしています。富士山をモチーフにした理由は、創業以来のトレードマーク「富士印」を継承すること。そして、常に高みを目指していく企業姿勢を、その姿に重ねています。
当店の藤次郎の庖丁には、長年に渡り高い評価を得てきた「TOJIRO」の刻印と、常に高みを目指す富士山をモチーフにしたシンボルマークが刻まれています。
※刃こぼれや、折れ、割れまたは刃が曲がる場合がありますので、冷凍食品には冷凍ナイフ、魚の骨やカニなどの硬いものを切る際には出刃包丁など、それぞれの用途に合わせた専用の包丁をお使いください。たとえ薄い冷凍肉や冷凍した魚のすり身、または小さい骨であっても、刃を痛めますのでご使用はおやめください。
※他店で藤次郎の商品を注文したにもかかわらず、注文した藤次郎のロゴと品番でない商品が届くケースがございます。
また、F-xxxの品番は現行商品で、藤次郎が長年に渡り高い評価を得てきた「藤次郎」の刻印が唯一ある庖丁の品番です。旧品番ではございません。FU-xxxはF-xxxの後継商品でもなく、別商品です。誤った情報や商品コードを表記している店舗もあります。お気をつけください。
「賃料は相場通りか」「住んでいる人からの悪い口コミはないか」など家選びで重要なポイントを全て解説します。